2021年夏のドライブ 2日目 その1
【8月22日】
午前1時
埼玉からやってきた僕のクルマに、1人のお客さんの姿があった。
彼はののゆー氏(以下、のの氏)。
彼は津軽エリア在住のフォロワー。僕のキ…健全ドライブをTwitterで目撃し、同乗を志願したのだ。
ちなみに会うのは3年ぶりである。
「ちゃぐさんに一度拉致られてみたかったんですよ(笑)」
僕のTLでは、拉致とか強襲とか○○ヤクザといった物騒なワードが飛び交っている。
ニュアンスは…このブログをご覧になっている読者諸賢はだいたい察しがつくと思う。
僕は色んなフォロワーを拉致してきた。
千葉のフォロワーを岡山まで延々と引きずり回したり、
名古屋のフォロワーを四日市の小さな駅に置いて行ったり、
大阪のフォロワーを高松まで連行して岡山で解放したり、
仕事帰りの神奈川のフォロワーを埼玉の自宅まで連行したり…
拉致ではないが、山梨に帰る友人を追いかけて途中で追い抜いたこともあった。
やってる事がヤクザ同然だと思われても仕方ない。
関係ないけど、このブログを書いている日に、某指定暴力団の組長に極刑の判決が下ったらしい。悪いことはするもんじゃないね…
閑話休題。
今回のドライブの趣旨は、極力降りないことにある。のの氏にはその旨を説明し、マスク着用の徹底をお願いした上でご乗車頂いている。
彼が乗り込んだことで、次の目的地は決まった。
僕「んじゃ、とりあえず千縄へ行きましょうw」
のの「フヒw 千縄、一度行ってみたかったんすよw」
千縄ってどこだ?
そう思ったあなたは正常です。
千縄行くのかよw
そう思ったあなたは手遅れです。
完全に内輪ネタなのだが、解説しておくことにする。
千縄は、新潟県村上市(旧朝日村域)の奥まった所にある集落である。鮭の遡上で有名な三面川の中流部に位置し、かつてマタギの集落として栄えた三面集落(現在は三面ダム)が近くにある。
https://maps.app.goo.gl/zgKCRJaNhNdzuV5U9
なぜ新潟の片田舎がこのような内輪ネタになったかと言うと、あるフォロワーのツッコミ「ちょっと何言ってるのかわかんないです」が略されて「ちなわ」になり、さらに「ちなわ」と同音の地名があるらしい…ということで哀れにもTLに晒されたのがきっかけである。
以来、常軌を逸した限界ツイッタラー達による幾重の訪問を受け、その中の筆頭が僕ということになる。今回の訪問を含めると僕の千縄訪問歴は7回。
僕は福島県で生まれ育ち、埼玉県に暮らす人間である。そんな僕が新潟県の縁もゆかりも無い片田舎に何度も足を運んでいるという異質性を自他共に物語る際に欠かせないのが千縄というわけだ。
閑話休題。
のの氏は大学の課題でマタギについて取り上げたこともあり、以前から千縄へ行きたがっていた。
そこへ千載一遇のチャンス。青森へは戻らない片道運行である事を了承した上で僕のクルマに乗り込んだ。
のの氏と色々な雑談を交えつつ、僕はひたすらハンドルを握る。
そのまま日本海東北道や国道7号を経由し、鼠ヶ関(山形・新潟県境)を越える頃には空が明るくなっていた。
午前6時17分
フッヒヒヒヒヒヒwwwwwwwwww pic.twitter.com/QQdn6HBMH0
— ちゃぐ (@chagu_kurodango) 2021年8月21日
前述の内輪ネタが元のオリキャラ「ちなわちゃん」の落書きを掲げ、記念(?)の一枚。画力についてはお察し下さい。
あのフォロワーも、あのフォロワーも、そしてのの氏も。千縄を訪れたフォロワー5名のうち3名は僕が連れてきた。だって千縄に連れてきた時の反応を見るのが楽しいんだもん。
なお、他の2名は単独で千縄へ到達している。
のの氏も、困惑と喜びが混じった表情を見せてくれた。青森から拉致った甲斐があったよ…
ちなみに、後ろにある木の形をした看板には、
「明るくにぎわう ふる里 ちなわ」とある。
余談だが、千縄には
こんな感じの(恐らく地元の方が作ったであろう)立て看板が存在する。
竈門炭治郎をはじめとするキャラクター達が地元の少年少女にエールを贈り、コロナと戦う医療従事者には感謝の言葉を贈る。
僕は完全に余所者だけど、この愛とガッツに溢れた立て看板は凄く好きだ。
千縄を後にし、のの氏を村上駅で解放。 のの氏は18きっぷで青森へ戻るらしい。
村上に別れを告げ、僕はさらに南下する。
とりあえず、眠い。どこかで寝よう。
岸田教団&The明星ロケッツの曲を流しながら、次の休憩ポイントへ移動する。
続